当然ですが野生のウサギは、そこらに生えている草を食べて暮らしています。草食動物をペットとして飼う場合、どうしてもペレットなどの人口飼料をエサとして与えることが多くなります。
そんな中、生の草や牧草をオヤツとして与えると、とても喜んで食べてくれます。病中・病後なども含め、食欲がない時にも、生牧草であれば食欲増進に役立つこともあります。
そんな生牧草ですが、ペットショップによっては袋詰めして生のまま販売していることもあります。
これを買って与えるのが一番手っ取り早いのですが、意外と高級品なんですね。
実は、生牧草は簡単に栽培できます。家庭菜園が好きな方なら、全く苦にならないでしょう。
それどころか、家庭菜園の知識がなかったとしても簡単に育てられるのが牧草の良いところです。
プランター栽培であれば種の量も少量でいいので、費用はかなり抑えられます。
ここからはウサギさんも大好きな生牧草について、その特徴と育て方について解説していきます。
イネ科:イタリアンライグラス
イネ科の王様と言われる牧草。
カルシウムが少なく、ほのかな甘みが特徴。嗜好性が高い牧草なので、主食としてではなく他の牧草と混ぜて食べさせるのがオススメです。
イネ科:チモシー
成長期から老齢期まで、うさぎが生涯食べる牧草。一般的に販売されている、乾燥牧草としてもお馴染みの品種です。
繊維質の含有量が多く、体調を整えるのに最適。タンパク質、脂質ともにバランスの取れた牧草です。
イネ科:オーツヘイ(えん麦)
糖質が高く嗜好性の非常に高い牧草。
おやつとして補助的に与えることで、栄養バランスを向上させるために最適。あくまでも主食はチモシーがいいでしょう。
マメ科:シロクローバー
シロツメクサとも呼ばれる多年草。
栄養価が高く、ウサギさんの大好物ですが、多く与えるのは良くありません。
少量をオヤツとして与えたり、イネ科の牧草を食べない場合に試してみてください。
マメ科:クリムソンクローバー
ストロベリートーチとも呼ばれ、開花するとイチゴのような花を付けます。そのため、園芸観賞用としても人気のある品種です。
シロクローバーと同じく、マメ科で栄養価が高いのが特徴。
食欲がない場合に試してみるのもいいでしょう。
育て方:イネ科の生牧草
種の薪時:春と秋 室内の場合は年中栽培可能
必要な土は野菜用などの培養土。肥料は特に必要ありません。露地栽培でも、プランターでも構いませんが、なるべく土が深いほうが大きく育ちます。
種は全体的にパラパラと蒔いてもいいですし、5㎝程度の間隔で指で穴をあけ10粒程度を蒔いてもいいです。一度に刈り取るのでなければ、後者の方が便利かもしれません。
種には必ず1㎝程度の土をかけてください。
発芽するまでは、土が乾いたタイミングでタップリと水やりをしてください。発芽後は1週間に1回程度で大丈夫です。
1~2か月で20㎝程度に育ちます。このあたりから刈り取り時期です。
刈り取った後の株が残った状態であれば、再度成長しますので3回程度は収穫が可能です。
育て方:マメ科の生牧草
種の薪時:春と秋 室内の場合は年中栽培可能
イネ科と同じく、土は野菜用などの培養土。土の深さはそれほど必要ありません。
種は全体的にパラパラと蒔き、必ず1㎝程度の土をかけてください。
発芽までは、土が乾けばタップリと水やり。発芽後は1週間に1回程度で大丈夫です。
1~2か月で本葉がある程度育ちます。このあたりが収穫時期です。
牧草の種はどこで買える?
一般的に販売されている牧草の種は、農業用がほとんどで1kg以上の大容量になります。ウサギさん用の生牧草栽培が目的であれば、数十グラム程度あれば十分です。
オーツヘイ(えん麦)などはネコ草としても販売しているので、ホームセンターでも手に入る場合があります。
しかし、それ以外の牧草の種に関しては、少量購入する場合は通販などに頼る必要があります。
私も手軽に買える牧草の種が無かったので、困った経験があります。
メルカリなどのフリマサイトでも出品している場合がありますので、ご参考までに。
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