チモシーの特徴と育て方

チモシー

チモシー(ティモシー)はイタリアンライグラスと同じイネ科の牧草です。
牧草全般をチモシーと言う方もいらっしゃいますが、和名でオオアワガエリというヨーロッパ原産の固有種になります。
繊維質を多く含んでおり、タンパク質・脂質ともにバランスが優れているのが特徴。そのため、幼少期から老齢期まで幅広く食べることのできる牧草になります。
イタリアンライグラスはオヤツ向きでしたが、チモシーは主食向きとなっています。乾燥牧草として売られているのも、チモシーが多いかと思います。

目次

植物としての特徴

チモシーの種子はイタリアンライグラスと違い、とても小さなものです。それこそ1㎜に満たないぐらいのサイズです。オオアワガエリという名前から、粟と同じような種子と思ってもらって差し支えありません。
外来種ですが、現在では日本の広範囲で野生化しています。

そんな小さな種子のチモシーですが、草丈はイタリアンライグラスと同等の1mぐらいまで成長するものもあります。ですが、多くは50㎝程度かと思います。
イネ科の牧草の中でも、葉は柔らかい品種になりますので、ウサギなどの小動物のエサとしては最適です。

基本的には冷涼な地域での栽培に適しており、高地や東北での栽培が盛んですが、それ以外の地域でも栽培は可能です。ただし、真夏の高温期は避けて栽培した方が無難です。
種まきの時期は春もしくは秋。
関東以南では秋に限定した方がいいでしょう。

栽培方法

草丈が控えめなこと、高温に弱いことから、チモシーを育てるのであればプランターによる室内栽培が適しています。もちろん、地域によっては露地栽培のほうが効率的に育てられます。

チモシーの種は非常に小さいため、イタリアンライグラスと比べてグラム数が少なくても種子の数はかなりのものです。種まきは全体的にまんべんなくまくのがいいでしょう。

プランター栽培であれば、必要な土の深さは10㎝程度が目安です。
土の質にこだわる必要はありません。ホームセンターなどで売られている、園芸用培養土で十分です。肥料も特に必要はありません。ある程度の水はけを確保できるよう気を付けておきましょう。

先ほども書きましたが、チモシーの種は小さいため全体的にパラパラとまくようにしましょう。
種をまいた後は、必ず1㎝程度土をかけるようにしてください。
土の掛け方が浅いと、根の張りが弱くなり大きく育たない場合があります。

水やりは、種まき直後はたっぷりと。その後、土が乾いたタイミングで水やりをします。
発芽後はあまり神経質にならず、1週間に1回程度の水やりでも大丈夫です。

約1週間で発芽、その後1~2ヶ月で20㎝程度まで育ちます。
条件によってはもっと育ちますが、生牧草としては20㎝程度の若い状態が最適です。
刈り取り時に株本を残しておけば、再び成長して収穫可能です。
チモシーは多年草になりますので、越冬後2年目以降も再び成長し収穫することができます。

ただし、複数年にわたって育てる場合は、土の栄養が不足する場合があります。
その場合は自然系の肥料を、追い肥として与えてください。

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この記事を書いた人

瀬戸内でメダカ飼育やガーデニングを楽しんでいます。
まだまだ初心者ですが、一緒に楽しんでいただければ幸いです^^

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