イタリアンライグラスの特徴と育て方

イタリアンライグラスは嗜好性が高く、ウサギが喜んで食べる牧草の一つです。
チモシーと同じイネ科になりますが、ほのかに甘みがありカルシウムが少ないのが特徴。栄養豊富なので、食欲のない病中・病後や成長期の子ウサギにも適しています。
与えすぎは良くありませんので、あくまでもメインはチモシーなどとし、イタリアンライグラスは補助的に与えるのがいいでしょう。オヤツとして与える生牧草としては、最も最適な品種かもしれません。

目次

植物としての特徴

イタリアンライグラスの種子は、稲のようなもみ殻に覆われた形状で流通しています。この1㎝程度のもみ殻の中に種が入っているわけです。
種自身は非常に小さいため、はじめてイタリアンライグラスの種子を見た方は「もみ殻だけ?」と思ってしまうかもしれませんが心配いりません。

基本的には温暖な地域で生育する品種なので、露地栽培の場合は関東以南での栽培に適しています。もちろん、プランターによる室内栽培も可能です。
一年草になりますので、春から秋にかけてが種の蒔き時。ただし、真夏の高温期には日差し対策をした方がいいでしょう。
刈り取った後も株が残っていれば、複数回収穫することができます。その場合は夏を避け、9月下旬に種を蒔くのがいいでしょう。

草丈は100㎝前後まで育ちますが、生牧草として収穫する場合は20㎝程度が柔らかくていいかと思います。

栽培方法

牧草地の場合は種1kgで2a(200㎡)ぐらいの割合のようですが、これを1㎡あたりに直すと5gと少ない印象。
ウサギの生牧草が目的であれば1㎡あたり20g前後がいいかと思います。少し密なぐらいがちょうどいい。
プランター栽培であれば、一面ビッシリ蒔いてもいいと思います。必要なのは20㎝程度の若い牧草なので。

プランター栽培の場合は深さ10㎝以上のものを使いましょう。
深ければ深いほうが、草丈は大きく太く育ちます。それこそ露地栽培であれば1mぐらいに育つものなので。

必要な土に特に決まりはありません。野菜栽培用の園芸用培養土で十分です。
ただし、ある程度の水はけは必要なので、その点だけ注意が必要です。

種の蒔き方は全体的にパラパラと蒔いてもいいです。もしくは、5㎝ぐらいの間隔で指で穴を開け、5~10粒程度を蒔いてもいいです。
個人的には後者の方が、稲のように株がまとまるので収穫が簡単なのと、収穫時期をずらす際の管理がしやすくなります。

水やりに関しては、種を蒔いた直後はたっぷりと。
その後、発芽までは土が乾いたタイミングで水やりをしてください。
発芽後は1週間に1回程度で大丈夫です。

発芽までは約1週間程度、その後1~2か月程度で20~50㎝になりますので収穫してください。
株元を数センチ残しておけば、2番刈り、3番刈りと再び収穫できるまでに成長します。

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この記事を書いた人

瀬戸内でメダカ飼育やガーデニングを楽しんでいます。
まだまだ初心者ですが、一緒に楽しんでいただければ幸いです^^

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