観葉植物用:無機質培養土を自作する

多肉はもちろん、最近ではアグラオネマやカラテアなどの観葉植物も無機質培養土で育てている。
いつもは市販品を使っていたが、最寄りのホームセンターで取り扱いがなくなったこともあり、今回は自分で配合してみることにした。

目次

無機質培養土を使う理由

無機質の土を使うようになった最大の理由はコバエ。
有機質を含む土だと、どうしてもコバエが発生してします。※無機質でも発生する場合がありますが
今までは観葉植物用の培養土に、化粧砂利などを被覆していましたが、そもそも無機質の土ならコバエが発生しないのでは?というところからの発想です。
そこまで踏み切るきっかけとなったのが、プロトリーフ『粒状かる~い培養土』です。

プリトリーフ『粒状かる~い培養土』

コバエ以外にも、無機質培養土にはメリットがあります。
水はけがバツグンなのにもかかわらず、ある程度の保水性があること。
結局、根には水だけでなく空気も必要なので、水はけは重要なのです。
粒状の資材で構成されているため、団粒構造であることも大きな要素です。

これらは乾燥気味に管理する多肉植物だけでなく、観葉植物においても同じなのです。
特にお世話好きで水やりが大好きな方は、根腐れリスクを軽減する意味でも効果的と考えています。

無機質培養土の素材選定

『かる~い培養土』の原材料

まずは『かる~い培養土』の素材を参考にしてみましょう。
原材料はパーライト・鹿沼土・赤玉土・軽石とあり、残りは化成肥料となっています。
つまり、これら4種の無機質単用土の組み合わせで再現できると考えられます。
まずは、これらの資材をホームセンターで調達します。

赤玉土
鹿沼土
パーライト
軽石

赤玉土は全ての基本。排水性、保水性、通気性においてバランスの取れた素材。欠点があるとすれば、少しばかり水持ちが良すぎること。
鹿沼土は赤玉土と似た特性を持っているが、違いとしては排水性に優れていること。そのため、赤玉土と組み合わせることで赤玉土の欠点を補ってくれる。ただし、少しばかり酸性が強いため入れすぎには注意。
パーライトは水はけがよく、なんといっても軽量であること。
軽石は固く崩れにくく、排水性と通気性の確保に効果を発揮する。

早速、配合してみよう!

早速オリジナル用土を配合したいところだが、必ず用意しておきたい道具がある。
それは『ふるい』だ。

何に使うかと言うと、配合する用土をふるいにかけ微塵を除去するためだ。
微塵とは微細なかけらであり、これが混じることで通気性や排水性が悪くなる。
市販の培養土であれば、微塵の除去までしている商品はほとんど無いはず。
せっかく自分で配合するのであれば、ひと手間かけて最高の仕上がりにしたい。

容器などは何でもいいが『ふるい』だけは用意したい

今回の配合割合については『かる~い培養土』に近づけたいのが本音だが、多方面から情報収集して次の配合割合でやってみようと思う。

  • 赤玉土:4
  • 鹿沼土:2
  • パーライト:2
  • 軽石:1
できあがったオリジナル無機質培養土

そうして出来上がったのがこちら。
無機質で構成されたオリジナル培養土である。

実際に使ってみよう

せっかく作ったオリジナル培養土なので、さっそく使ってみよう。
実験台は『エピテランサ月世界』
ちょっと鉢が大きすぎたので、ちょうどサイズダウンしたかったところです。

オリジナル培養土に植え替えた月世界

水にぬれているので、土の色がはっきりしてわかりやすいです。
ちょっと赤玉土が多いかな?という印象。

参考『かる~い培養土』を使ったモンステラの鉢

ちなみに上記は『かる~い培養土』を使ったモンステラの鉢。
私のオリジナル培養土よりも赤玉土の比率は少な目。
パーライトは軽石の割合の方が多い気がする。

実際、『かる~い培養土』の原材料表記でいけば、パーライトが最も比率が高く、次に鹿沼土ということになる。
あるいは、パーライト、鹿沼土、赤玉土、軽石が均等ぐらいでもおかしくなさそうだ。

これはこれで参考ということで、まずはしばらく使ってみようと思います。
あとは好みに合わせて、配合を微調整していけばいいかなと。
これから楽しみですね。

残った微塵はどうする?

皆さん、すっかりお忘れかもしれませんが、ふるいにかけた残り『微塵』が残っています。
基本的には不要なので処分してもいいのですが、なかなかの量が出るので少々もったいない気も。

残った微塵

スコップで合計9杯分から出た微塵。
それなりの量になります。
特にパーライトの微塵率が高い気がします。最もコストが高いくせに。

ふるいは2㎜を使っていますが、粒度を揃える意味ではこんなものかと。
目を小さくしても、あまり意味は無いと考えています。

さて、こちらの微塵ですが、無機質なので挿し芽や茎伏せなんかに活用できます。
粒度も小さいので、なおさらいいですね。
微塵もぜひ活用してみてはいかがでしょうか。

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この記事を書いた人

瀬戸内でメダカ飼育やガーデニングを楽しんでいます。
まだまだ初心者ですが、一緒に楽しんでいただければ幸いです^^

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