今年のヒット作『浮島』の作り方を公開します。
『浮島』はメダカのビオトープに浮かべる水草の島。
ただ浮かんでいるだけでなく、伸びたランナーや根がメダカの隠れ家にもなります。
一足先にYouTubeでも公開していますので、動画も合わせてご覧ください。
材料
- 発泡スチロール
- おもり
- 接着剤
- ろ過ウール
- ネット
これらすべて100均でそろえることができます。
あとは水草も必要ですが、グロッソスティグマやショートヘアーグラスなどのグラス系水草。ロタラなどの有茎草。いずれも水上葉として生育できる水草であれば、何でも大丈夫です。
発泡スチロールの土台を用意する
発泡スチロールは浮島の土台となります。
大きさは自由ですが、下が日陰になるのでほどほどがいいかと。
厚みは1㎝程度としています。水を吸い上げる必要がありますので、あまり厚すぎるのは注意です。
発泡スチロールは角を落として丸みを付けると、より自然な見た目になります。
また、縁部分も厚みを削っておくといいかもしれません。
発泡スチロールの裏面にはおもりを設置します。
バランスがとれて転覆防止になると考えていますが、無くてもいいかもしれません。
今回は手ごろなおもりが無かったので、マグネットを流用しています。
おもりを貼り付ける場合は必ず、『発泡スチロール用接着剤』か『木工用ボンド』を利用してください。それ以外は溶けます。
今回はあえて発泡スチロールが溶けることで、おもり沈んでツライチになることを発見しました。
ろ過ウールは大地
ろ過ウールは土台の上で大地の役割をします。
水草が根を張るためであり、水を吸い上げる機能も果たします。
ろ過ウールのサイズは、発泡スチロールの土台をぐるりと包めるぐらいとします。
少々少なくても問題ありません
ネットは浮島を形成する外郭
ネットは園芸用の、少し目の粗いものを選びました。
浮島全体を包み込み、水草を定着させる目的があります。
あまり目が細かいものだと、水草が出てこれない可能性があります。
水草が止まればいいという感覚で、ネットの目は選んでください。
水草を用意する
冒頭で書いた通り、水上葉で展開する水草であれば何でも大丈夫です。
ロタラでも面白いと思いますが、島のサイズとのバランスから私はグロッソスティグマを選びました。
今回は初代『浮島』の散髪を兼ねて、伸びたランナーを利用します。
成長しますので、量はそれほど必要ありません。
セッティング
材料の用意ができましたので、いよいよ浮島としてセッティングします。
順番として、外側から順に材料を重ねていきます。
ネット→水草→ろ過ウール→土台
上下が反対になっているので、土台を重ねる際はおもりが上になるように注意しましょう。
初代『浮島』はろ過ウールと土台の間に少量の培養土を入れました。
水草の生育はバツグンでしたが、藻の大量繁殖もコレが原因かと思います。
基本的な養分はメダカの飼育水で十分なので、わざわざ培養土を入れる必要はありません。
セッティングのポイントとして、ろ過ウールは島の中心が高くなるようにしましょう。
その方が、より島っぽさが出ます。
材料を並べたら、ネットを絞って島の形を成形します。
ネットをあまり強く絞ると、水草が痛むのでほどほどに。
ネットは針金などで固定し、余った部分はカットしましょう。
完成したら投入
完成したら、いよいよ水槽へ投入します。
しばらくして、ウールが水を吸い上げているか確認をしましょう。
土台を削ったり、ウールの中心を高くしたのは、水面からなだらかに盛り上がるフォルムを作るためのもの。これをベースに水草が成長し、島になります。
夏場でしたら1ヶ月もしないうちに、全体が水草で覆われるはずです。
水上葉ですので、思いのほか成長が早い印象です。
浮島の下は影を作り、伸びたランナーや根はメダカの隠れ家にもなります。
産卵床にもなりそうだなと思っているので、次回のバージョンアップも検討中です。
水草の種類を変えても面白いと思うので、浮島をオリジナルアレンジで作った時は、インスタなどで教えていただけると嬉しいです。
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