グリーンからクリアウォーターへ:メダカの飼育水を作る底床材と水草のバランス

クリアウォーターになったトロ舟

メダカの飼育水には、クリアウォーターとグリーンウォーターがあります。
クリアウォーターの方が見た目がキレイですが、グリーンウォーターの方が植物プランクトンが多いため針子飼育には向いていたりします。
どちらの方向で進めるかは、それぞれの好みもあると思います。
今回は、クリアウォーターにするためのポイントを独自の観点でリポートします。

グリーンウォーターとなったトロ舟
目次

偶然の発見!グリーンウォーターがクリアウォーターに

私のメダカ飼育環境としては、ほとんどの容器が睡蓮鉢です。
そんな中、唯一のトロ舟がグリーンウォーターになっていました。

トロ舟のグリーンウォーター

トロ舟は底床材無。
ヘアーグラスなどの前景草タイプの水草を浅めの駄温鉢3つで育てていました。その鉢には赤玉土を使っていますが、総量で1kg無いぐらいだと思います。

先日、前景草が育ってきたタイミングで株分けを行いました。
15㎝程度のザルを使ったりと、今までの倍以上の栽培面積を確保。
そこから2週間。明らかにクリアウォーターに変化しました。

2週間後のクリアウォーター

グリーンウォーターが濃くて見えませんでしたが、株分けしたザルがはっきりと見える透明度に。
トロ舟の底までしっかりと見通せます。
メダカが泳いでいる姿も、よく見えるようになりました。

クリアウォーターへのきっかけは底床材の量

トロ舟の環境の変化としては、前景草の植え付けに使った赤玉土の量です。
元々量から2倍以上に増え、合計で2kg程度でしょうか。
それによって生息するバクテリア量が増えて、排泄物などを分解する能力が上がったのだと思います。

今回は植え付け用の赤玉土ですが、容器の底に敷く底床材が同じ効果を果たします。
赤玉土でもいいですし、アクアリウム用のソイルなども多孔質で、そこにバクテリアが住み着くようになります。

私の場合、メインの飼育容器である睡蓮鉢もソイルや砂、麦飯石などを底床材として導入。
それぞれ2kg前後を使用してクリアウォーターを維持しています。
飼育水をクリアに保つためには、概ね2kg程度の底床材が必要ということです。

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水草を取り入れて過剰養分の吸収を

バクテリアによる分解もそうですが、水草を導入することで過剰な養分を吸収することができます。
水中の養分が多すぎることで、植物プランクトンが増殖。グリーンウォーターとなります。
水草は水中の養分を吸ってくれますので、クリアウォーターを作るために重要な役割をします。

私もいくつか水草を導入していますが、有茎草が養分の吸収力が高いように感じます。
特にミズトラノオは水上葉として展開し成長速度も速い水草となります。
水草のバックアップ用に用意したタライには、ほとんどミズトラノオだけで底床材もありません。
このタライがクリアウォーターを維持しているのは、ほとんどが水草の効果ということです。

クリアウォーターでズボラ管理

メダカには申し訳ないのですが、ほとんど水替えをしていません。
3月のシーズンインにリセットして以来約半年、足し水のみの管理です。
それでいて、ほとんどの容器がクリアウォーターに保たれ、調子を崩すメダカも見られません。
やはり、底床材と水草の浄化能力のバランスが取れているからなんだと思います。

加えてポイントになるのが、容器の水量が多いこと。
睡蓮鉢をはじめとして、概ね40~60Lぐらいの水量で管理しています。
水量が多いことで、水質の変化が緩やかになりバッファが生まれます。

本当は頻繁に水替えするほうがいいのかもしれませんが、家庭の事や仕事で忙しい人も多と思います。
『底床材・水草・水量』この3点を気にしてあげれば、ほとんど手間のかからない飼育環境が出来上がります。
わたしはズボラ管理と呼んでいますが、時間があれば水替えしてあげればいいので、まずは手のかからない環境を作るのがおすすめです。

今回の内容について、私の飼育環境の紹介をYouTubeにて公開しています。
もしよろしければ、こちらもご覧ください。

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この記事を書いた人

瀬戸内でメダカ飼育やガーデニングを楽しんでいます。
まだまだ初心者ですが、一緒に楽しんでいただければ幸いです^^

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