小さな庭だからこそ楽しめる!!手間いらずのカラーリーフガーデン

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カラーリーフとは、花ではなく葉の美しさを楽しむ植物のこと。種類はたくさんありますが、まとめてカラーリーフと呼ばれています。
園芸用の花は咲き終わった後に寂しくなりがちですが、カラーリーフは葉そのものが色鮮やかなので、長く楽しめます。
広い庭は、カラーリーフだけでは物足りなさがあるかもしれません。しかし、小さな庭の場合にはカラーリーフをメインに植えるとセンスよく、おしゃれな雰囲気にまとまります。また、カラーリーフは耐陰性があるものが多く、日陰でもよく育ちます。
カラーリーフは「小さな庭」「日陰の庭」といった悩みになりそうな庭の特徴をメリットにしてくれる植物です。

目次

おすすめのカラーリーフ

カラーリーフはそれぞれの種類によって、原産地や性質が異なり、一年を通して葉が枯れないもの、冬の一時期だけ葉を枯らすものがあります。どちらの場合も、半年以上は美しい葉の色で楽しませてくれます。
種類別に魅力や特徴をご紹介します。

ヒューケラ

ヒューケラ
引用:GreenSnap

【原産地】北アメリカ
【性質】常緑性/寒さに強いが多湿を嫌う

赤、パープル、オレンジ、キャラメル色、ライム色…。ヒューケラには、見ていて楽しくなるような豊富なカラーバリエーションがあります。
不思議な響きのヒューケラという名前は、ドイツの医学者であり植物学者でもあったホイハー(Heucher)の名前から来ているのだそう。
日本名は「ツボサンゴ」といいますが、これは葉ではなく花に由来した名前です。ヒューケラの花はまるで壺のような形をしていて、サンゴのように密集して咲くことからこの名がつきました。
乾燥しすぎないように気をつければ、丈夫で手間もかかりません。

ハツユキカズラ

ハツユキカズラ
ハツユキカズラ

【原産地】日本
【性質】日本の気候になじみやすい

ハツユキカズラは、日本中の公園や花壇、緑地などによく植えられています。特別な手入れがされていなくても元気に葉を茂らせていて、ハツユキカズラの丈夫さがわかります。
丈夫でたくましい性質に反して、ハツユキカズラの葉は可憐なかわいらしいピンク系の色をしています。
ピンク色や白が混ざったハツユキカズラの葉には、ひかえめながら存在感があます。
ハツユキカズラの葉は、ピンク色ではなく緑色になることがありますが、これはピンク色に色づくのは新芽だけだからです。ピンク色の葉を長く楽しむためには、こまめに剪定して、いつでも新芽が出ている状態にします。
剪定しながら育てることや、もともと大きく広がりにくい性質を持つこともあり、ハツユキカズラは狭いスペースで育てるのに向いています。

アジュガ

アジュガ
アジュガ

【原産地】アメリカ大陸以外の温帯地帯
【性質】常緑性/耐陰性があるが乾燥が苦手

アジュガの花は紫色で美しく、葉が緑色の品種も多くあるので、カラーリーフというイメージはないかもしれません。カラーリーフとしておすすめのアジュガは、葉が紫がかった品種です。花の色もきれいなうえに、葉も紫系の素敵なニュアンスカラーをしていますので、一つあれば花も葉も楽しむことができます。
アジュガは繁殖力が旺盛で増えすぎてしまうという情報がある一方で、あまり増えないという声もあります。アシュガが広がるかどうかは環境によるところが大きいようです。

コリウス

コリウス
コリウス

【原産地】オーストラリア
【性質】一年草/高温多湿に耐えるが、寒さに弱い

最後に紹介するコリウスは「一年草」に分類されて、時期が終わると枯れてしまう性質があります。それでも、コリウスの鮮やかなピンク色には他のカラーリーフには代えられない魅力があります。カラーバリエーションは、ピンクの他にも赤、オレンジ、ベージュ、ライムなどがあります。
オーストラリア原産のコリウスは、耐寒温度が15℃。寒さに弱いため、日本では一年草として扱われています。関東地方の11月の平均気温が15℃ぐらいですので、暖かい地域でないと屋外で冬を越すこは難しいでしょう。
一年草とはいっても、5月頃11月頃まで、およそ半年にわたり楽しめます。高温多湿に強く、日本の夏にも適応するので、夏のカラーリーフの代表とも言われます。
コリウスは、ひと手間加えるともっと楽しめます。葉が大きくなってきたら、その大きな葉を剪定していくのです。大きな葉の下には、小さな葉がたくさん隠れていますので、小さな葉に日を当てることによって、コリウスはこんもりとした形になっていきます。葉が小さめの方が、コリウスの派手な感じが抜けて、可愛らしくなります。もちろん大きな葉を残しても良いですし、好みに合わせて剪定をしてみると楽しめます。
最後に、コリウスの冬越しについてです。庭に植える場合には気候に合わなければあきらめるしかありません。しかし、鉢植えの場合には、寒くなる前の10月ぐらいから屋内に入れることで、冬越しをさせることもできます。コリウスは本来は日当たりや風通しの良いところを好むので、入れっぱなしせず、窓を開けたり外に出しながら管理しましょう。

カラーリーフと合わせたい花は?

いくらカラーリーフの葉が華やかでも、ときには花を楽しみたくなるもの。カラーリーフをメインにした庭の場合には、どんな花を植えるとよいのでしょうか?
カラーリーフの葉が色とりどりなので、合わせる花の色は「白」や「紫」がおすすめ。「白」「紫」は野草によく見られる花色で、もともとは自生していたカラーリーフとけんかせず、なじみやすいようです。
具体的におすすめの品種をご紹介します。

宿根ビオラ

宿根ビオラ
引用:GreenSnap

【開花時期】11月〜3月

宿根ビオラは、園芸品種のビオラとは異なり、植え替えをしなくてよいタイプの花です。
ビオラは育てやすく秋から春にかけて半年以上も咲くことがあります。しかし、園芸用のビオラは、暑さには弱く夏が越せずに枯れてしまうことが唯一の欠点です。その点をクリアしているのが、宿根ビオラです。
園芸品種のカラフルなビオラに見慣れていると、紫色の宿根ビオラはやや地味に見えてしまいますが、カラーリーフと合わせるには、このぐらい落ち着いた色がマッチします。宿根ビオラには植え替えが必要ないところも、カラーリーフと同じで好都合です。

ラベンダー

ラベンダー
引用:GreenSnap

【開花時期】4月〜7月

ラベンダーには多くの種類がありますが、紫系の花が多く、カラーリーフと相性のよい花です。花が小さめでひかえめに咲くので、紫系ではなくブルー系やピンク系のラベンダーを選んでも、カラーリーフとのバランスがとりやすいでしょう。
ラベンダーは茎が長く、カラーリーフの葉よりも一段上のところに花をつけるので、うまく組み合わせることができます。ラベンダーの葉の色も、主張するような濃い緑ではなく、青みのあるグリーンなので、カラーリーフと隣り合ってもなじみやすいようです。

ノースポール

ノースポール
ノースポール

【開花時期】12月〜5月

ノースポールは庭に植えっぱなしでも自然に土に落ちるこぼれ種で年々増えていく性質があります。カラーリーフをメインに手間のかからない庭づくりを目指す場合に、うってつけの花です。
ノースポールの花の中央は黄色ですが、全体的には白色がメインなので、どんな色のカラーリーフともなじみやすいでしょう。 

カラーリーフの寿命

カラーリーフを植えたら、ずっと長持ちしてほしいものですが、実は寿命は2〜3年とも言われています。ときには1年ぐらいで、枯れてきてしまうこともあるようです。もちろん、日当たり、温度などの環境が合えば、何年も持つこともあります。例えば、ハツユキカズラは日本が原産なので、何年も変わらず元気なことが多いようです。
カラーリーフの中でも、乾燥した土地が原産の品種は長く持たない傾向があります。
カラーリーフの性質を理解し、水やりをひかえめにして大切にしても、残念ながら枯れてしまうことはあります。その場合には、新しい植物と出会えるチャンスととらえるとよいのではないでしょうか?

おわりに

カラーリーフは、葉とは思えないような色とりどりの色で花と同じような存在感を出してくれます。
忙しくて庭づくりに時間を割けない方がひとまず植えておく植物として、カラーリーフは最適。カラーリーフさえ植えておけば寂しい感じがしないので、花は余裕があるときに植えることにすれば、気持ちにも余裕が生まれそうです。
カラーリーフだけを植えたり、花と組み合わせたり、ライフスタイルに合わせて無理のないガーデニングを楽しんでくださいね。

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この記事を書いた人

瀬戸内でメダカ飼育やガーデニングを楽しんでいます。
まだまだ初心者ですが、一緒に楽しんでいただければ幸いです^^

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