モフモフとした姿がカワイイ『ウスネオイデス』インテリアグリーンとして高い人気のある観葉植物。
エアープランツと呼ばれる、空気中の水分で成長する不思議な植物です。
「水やりしなくても育つ植物」と思われがちですが、植物である以上は水がなければ枯れてしまいます。
私もいくつものウスネオイデスを枯らしてしまいましたが、その結果たどり着いた『ウスネオイデスを初心者でも簡単に育てられる方法』について紹介したいと思います。
ウスネオイデスに水やりが必要な理由
ウスネオイデスは別名スパニッシュモスとも呼ばれれるが、原産地は中南米。
現地では、樹木や電線に絡まって自生するなど、かなり身近な植物となっています。
ウスネオイデスは空気中の水分を吸収するエアープランツですが、水やりしなくてもいいというわけではありません。
原産地である中南米は、熱帯雨林のある高温多湿の地域、あるいは高地では朝夕に濃霧が発生するようなエリアに自生しています。
そうなんです、日本とは根本的に気候が違うのです。島国で多湿とはいえ、熱帯雨林よりは乾燥しています。当然、毎日のように濃霧が発生することもありません。
それを補う意味でも、霧吹きによる水やりは毎日でも必要なのです。
水やりは毎日の霧吹きで十分
根がないだけで、水を好むのがエアープランツ。
霧吹きによる水やりは毎日でも構いません。
そしてエアープランツの育て方を調べていると、ソーキングという水やり方法があります。
ソーキングとは、ウスネオイデスのようなエアープランツを月に1回程度、溜めた水の中にドボンと浸す水やり方法です。浸す時間は1時間とかいろいろなのですが。
目的としては、普段不足している水分を補うための方法であり、弱ってしまったウスネオイデスを回復させる方法でもあります。
ですが、このソーキングというのは結構難しい。
完全に感覚になってしまうので、ソーキングに適した間隔や必要な浸し時間などは、はっきり言ってわからないものです。
個人的には普段の霧吹きによる水やりをしっかりしていれば、ソーキングは必要ないと考えています。
水やり以上に重要な風通し
ウスネオイデスは直射日光を嫌うため、室内であっても窓際などの明るいところであれば生育に問題ありません。
ですが、室内で育てることの最大の問題は風通しなのです。
個人的な考えですが、ウスネオイデスを枯らす最大の原因は蒸れにあると思っています。
蒸れを解消するためには風通しが重要なのですが、かといってエアコンの風が直接当たるところはダメです。
自然の風が当たるところが一番で、結局私は屋外で管理をしています。
屋外で管理するようになってから、枯れる確率が格段に減りました。
もちろん水やりは、霧吹きで毎日やっています。
それだけ水をやっても風通しがいいため、決して蒸れることなく生存率が向上するのだと思います。
また、屋外管理のため雨に濡れたとしても、風通しがいいため心配することはありません。
管理のしやすさは断然、太葉!
ウスネオイデスはトリコームという、表面にある産毛のようなものから水分を吸収します。
そして組織内に蓄えるわけですが、日照条件などにより徐々に水分は奪われていきます。
特にエアコンの風が当たるのは最悪で、あっという間に干からびてしまいます。
この組織内に蓄える水の量によって、ウスネオイデスの生命力に差が出てくるのですが、それは葉の太さに現れます。
ウスネオイデスは葉の太さによって、細葉・中葉・太葉と分けて販売されています。
細葉のほうが繊細で綺麗だと思ったこともありましたが、いつもすぐに枯らしてしまいました。
管理は断然太葉のほうが楽であり、その理由は蓄えられる水の量。
少々の環境の変化であっても、太葉であれば耐えることができるのです。
今現在私がコレクションしているウスネオイデスは全て太葉。
その中でも生育には差があり、極太葉なら11月の屋外でも元気に育っています。
なので、初心者の方には太葉。可能であれば極太葉の購入をおススメします。
まとめ
ウスネオイデスを育てる上で、霧吹きでの水やりは毎日でも大丈夫。
枯れる最大の原因は風通しによる蒸れ対策ができていないこと。
可能であれば屋外管理が楽であり、その場合は水やりだけしていればいいのです。
そして、繊細な細葉も美しいのですが、枯れるリスクを減らしたいのなら太葉を選びましょう。
可能であれば極太葉を選んでください。
蓄える水分量が多く、少々の環境変化にも耐える強さを持っています。
何度チャレンジしても、毎回枯らしていたあなた。
ぜひ、太葉のウスネオイデスを試してください。
コメント
コメント一覧 (1件)
[…] 以前の記事で『ウスネオイデスは太葉を選び、外で育てましょう!』という内容の記事を書きましたが、さっそく室内に取り込んでいます。とはいっても、年末までは外で育てていました。太葉であれば、十分冬を越せそうな予感がしていましたが、1点だけ誤算がありました。それは強風です。 […]