今回、新しいことに挑戦しようと思って、グラキリスを種から育てることにしました。
パキポディウム・グラキリスはプックリした根元が特徴の塊根植物。控えめなトゲトゲも魅力的で、いつかは育ててみたいなと思っていた珍奇植物の一つです。
人気もあるので、お値段もそこそこ。なので、今回は種から育てる(実生)ことに挑戦するという、なかなか無謀なことを始めました。
さっそく、メルカリで種を購入します。
種の鮮度が発芽率に影響
いろいろ調べていると、新しい種の方が発芽率がいいようです。種の鮮度ですね。
それこそ、鮮度が良くて条件が合えば1日で発芽するような情報も出ています。期待が高まります。
私がメルカリで購入した種の内容はこんな感じです。
Pachypodium rosulatum var. gracilius
☆パキポディウム グラキリス✩
種子 5粒
入荷時期: 2021年3月下旬
和名:象牙宮
※植物という性質上、発芽の補償は出来かねます。
種の採取時期がわかりませんが、入荷時期が近かったので決めました。
これでも5粒で1000円近くしています。
1粒200円。
なるべく失敗したくない。。。
腰水で養生する
種が届いたので、さっそく植え付けていきます。
鉢には多肉用の土を入れ、種をバランスよく配置。覆土は必要ないようですが、念のため数ミリほどかけておきます。
発芽までは湿潤状態を保つため、鉢底から水を吸い上げる腰水にて養生します。土の表面が乾きすぎないように注意します。
ペットボトルを切って、腰水用の容器を作りました。
縁で手を切らないように、マスキングテープを巻いています。一時的なものなので、見た目は気にしていません。
カビが生える
先ほども書いたように、1~3日ぐらいで発芽する情報もあり、この数日をワクワクして過ごしていました。
それが1週間経っても発芽する様子が無いので、さすがに心配になって土をホジホジ。
なんと、種にカビが生えていました。
カビが生えてしまうと、基本的に終了です。
私もあきらめて、そのまま放置していました。
すると3日後。
何気なく見てみると、1つだけ発芽しているではありませんか!
掘り起こしたのが良かったのか、奇跡的に芽が出ています。
全滅を避けられただけでも、良かった良かった。
大事に育てていきたいと思います。
今回の反省点
パキポディウム・グラキリスの実生に挑戦してみて、いくつか分かったことがあります。
反省も含めてまとめておきます。
・覆土は必要ない
種を湿潤に保つため、接している土の水分量は気にする必要があります。
ですが、覆土までは必要なく、光なども重要な要素と思われます。
・種まき前に殺菌が必要
実生の最大の敵はカビです。それを防ぐためにも殺菌は重要な要素となります。
薬剤による殺菌でもいいですが、植え付け前の土にお湯を掛けるなどでもいいと思います。
これにより、発芽率が改善するはずです。
・腰水もほどほどに
種を湿潤に保つために腰水が必要なのですが、種付近までひたひたにするのはよろしくないようです。
完全な乾燥を避けるための腰水と考えて、日々の様子はチェックしましょう。
どうしても乾いているようであれば、腰水の水位を上げるよりは霧吹きなどで湿らせるほうがいいでしょう。
・発芽まではなるべく室内で管理
種まき時期が5月末ごろだったのですが、今年の梅雨入りが早く最低気温が低い時があったかもしれません。
グラキリスの発芽適温は25℃以上、最低でも20℃という情報もあるので、温度の安定する室内で管理するほうがいいですね。
私は種まき後の1週間を外で管理していました。
そのため、発芽温度にならず時間がかかってしまったと思われます。
時間がかかるとカビのリスクも高まりますので、このあたりが発芽率1/5になった原因と考えています。
それがわかっただけでも、今回は収穫としましょう。
パキポディウム・グラキリスは珍しい植物ですが、ポイントさえ押さえれば種から育てるのも難しくない印象です。
次回は、もっと上手に育ててみたいと思います。
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